ハードウェア選定も終わり、超小型サーバの組立も終わりました。
続いて、OSをインストールしてセットアップを進めます。
OS選定
サーバーOSの種類がたくさんあって、初めて選定するとなると迷いますよね。
個人ユースで有名どころだと、、
- Ubuntu
- CentOS
あたりでしょうか。
私の個人的は意見としては、Ubuntuがおすすめです。
利用者が多く、開発が活発であること、
また、WindowsのWSL (Windows Subsystem from Linux) の既定のOSがUbuntuであり、Windowsユーザも知らず知らずのうちにUbuntuに触れることで、さらに利用者を伸ばしている等が理由です。
ということで、Ubuntuのサーバ用の最新版である、Ubuntu Server 20.04 LTSをインストールしていきます。
インストールメディアの作成
ISO イメージをダウンロード
Ubuntu の開発元サイト (https://ubuntu.com/download/server) にアクセスし、
Ubuntu Server 20.04.3 LTS の ISO イメージをダウンロードします。
インストールメディアの作成
物理マシンに Ubuntu をインストールする場合、
DVD または USB メモリのいずれかをインストールメディアとして利用するのが一般的です。
(私は手元に利用可能な USB が無かったということもあり、 DVD を用いました。)
DVD を使う場合
- 空のDVD-RをDVDドライブにセットします。
- ダウンロードしてきた ISO イメージファイルを右クリックし、「ディスクイメージの書き込み」を選択します。
- 「Windowsディスクイメージ書き込みツール」が起動するので、表示内容を確認したうえで「書き込み用ドライブ」に、先ほどセットしたDVDドライブを選択します。
- 「書き込み」ボタンをクリックします。
- ライブDVDの作成が開始するので、処理が完了するまで待ちます。
- 「状態」に「ディスクイメージは、ディスクに正常に書き込まれました。」と表示されたら、アプリケーションを閉じて完了です。
USB メモリを使う場合
「Rufus」というソフトウェアを使う方法が簡単なようです。
- Rufusの公式サイト (https://rufus.ie/ja/) からソフトウェアをダウンロードします。
通常のインストーラとポータブル版がありますが、頻繁にインストールメディアを作成するわけでないならポータブル版で十分と思います。 - Rufus を起動します。
初回起動時のみ、起動時にアップデートを確認する機能を有効するか聞かれるので、選択します。
今後も頻繁にRufus を使ってインストールメディアを作成するわけでなければ、「いいえ」で良いと思います。 - プロパティを設定します。
書き込み先のUSBや書き込むISOイメージなどを設定していきます。
- 書き込みの実行
「スタート」を押すと、インストールメディアが作成されます。
BIOS起動
Ubuntu をインストールするPCに、先ほど作成したインストールメディアを認識させます。
(DVDドライブにDVDを挿入する、あるいは、USBメモリを挿す。)
電源を付けたら、BIOS設定画面を開きます。(X10SBA の場合は「Delete」キーを押します。)
マザーボードのメーカーによってBIOSを起動するためのキーが異なるので、事前に調べておきましょう。
Ubuntu Server 20.04 LTS のインストール
(キャプチャ画像は、Ubuntuの開発元サイトから拝借しています)
まず初めに、言語選択を選択します。
Ubuntu Server には日本語 (Japanese) が無いので、English を選びます。
キーボードのレイアウトを選択します。
JIS配列ならJapaneseを選びます。US配列の場合はEnglish (US) のまま。
次にネットワーク設定を行います。
ネットワークチーミング (bonding) の設定を行いたい場合は、「Create bond」を選んで設定します。
次にプロキシ設定です。プロキシサーバを介して通信したい場合に設定します。
(よくわからないなら、多分関係ないので空欄で良いはず)
Ubuntu のパッケージアーカイブミラーの設定。
全世界のミラーはこちら (https://launchpad.net/ubuntu/+archivemirrors) で確認することが出来ますが、日本だと以下のサイトが登録されています。(2021/12/09 時点)
ディスクのパーティションを決めます。
複数のディスクでサーバを構成する場合や細かくパーティションを分けたい場合は、「Custom storage layout」を選択して適切な設定を行います。
パーティション設定が済んで「Done」を選択すると、
「もうパーティション設定とそれ以前の設定画面に戻れなくなるけど良いか?」
と、聞かれますが、問題なければ「Continue」を選択します。
上から順に、
- 名前 ←どこで使われるのでしょう・・?
- ホスト名
- ユーザ名
- ユーザのパスワード
- 〃(確認)
です。
SSHサーバをインストールするか聞かれます。
今後のサーバ操作はSSH経由で行いたいので、チェックを入れてOpenSSH server をインストールします。
任意のSSH Keyを指定することも出来ます。パスワード認証で良い場合は不要です。
ほかにデフォルトでインストールしたいパッケージがあれば選択します。
あとから自分でインストールするのであれば選択不要です。
しばらく待ちます・・・・・・・( ^ω^)
(分かりにくいですが)完了すると「Installation complete!」の表示に変わります。
終わったら「Reboot」を選んで再起動しましょう。
再起動
もうインストールメディアは不要なので抜きます。
Ubuntuのインストールメディアが挿入されたままだと、BIOSの起動デバイスの優先順設定次第ではまたインストーラが起動してしまいます。
Ubuntuのインストールが完了したはずなのにOSが起動しない場合は、BIOSの起動デバイスの設定を確認しましょう。
次回
Kubernetes をインストールして、「おうち Kubernetes クラスター」を構築していきます。